cursorのV1.0が出たんじゃ
初めに
皆さん待望のcursorの正式リリース版であるV 1.0がリリースされました!
先日行われた Cursor Meetup Tokyoでは5000人以上の参加者で大賑わいでしたね(私は現地に行けなかったです)
そんな大人気のcursorで新しいバージョンが出たので内容を見ていきたいと思います。
みなさんご存知のcursorとは?
そもそもcursorとはVS Codeをフォークした、強力なAIモデル(Claude、Gemini、GPT)をエディタ内に深く統合したAIエディタです。
AIエディタが無い時代には、GPT等にコードとエラーを貼ってエラーを聞いたりしていたかもしれません。しかし、cursorはエディタ内にAIがあるので、エラーとファイルを指定して、ピンポインかつ、修正したい内容に関連したファイルも指定できるので、より効率的に問題解決や開発ができるツールです。プライバシーモードにも対応しています。
こんな感じで指定できます。
Cursor v1の新機能 BugBotによる自動コードレビュー
BugBotは内部的に、コミット間の差分を確認し、Cursorの最も強力なモデルを用いてコードを分析します。潜在的な問題が見つかった場合は、詳細な説明と修正の提案を含むコメントを残します。
設定方法
cursor.com/dashboardに遷移してサイドバーにあるIntegrationsをクリック。
Connect to GitHubをクリックしAuthorize Cursor.comをクリック
GitHubを接続していない方はManage Connectionsから連携してください。
連携後はこの画面が表示されるので、お好みで設定してください。個人的にはOnly Run when Mentionedだけで良いかなと思います。
- Only Run when Mentioned
bugbot runPRにコメントしてBugBotを手動で起動します。 - Only Run Once
新しいコミットが追加されても、PRごとにBugBotを1回だけ実行します。 - Hide “No Bugs Found” Comments
BugBotが問題を見つけなかった場合はコメントを投稿しない
Cursor v1の新機能 MCPワンクリックインストール
ここをクリックすると画像のようなページに遷移します。
そして例えばAdd Notion to Cursorをクリックすると下の画像のようにNotionのMCPのインストール画面に遷移します。
その後実際にMCPサーバーを見に行くとNotionが追加されていますが、Needs login
と表示されます。
Needs login
をクリックすると連携して良いか聞かれるので、連携してみましょう。その後画像のような画面に遷移するので、アクセスしてもいいページを選択してください
インテグレ―ションが成功すると接続完了です。
Cursor v1の新機能 誰でも使えるバックグラウンドエージェント(Beta)
バックグラウンドエージェントを使用すると、リモート環境でコードを編集・実行できる非同期エージェントを起動できます。いつでもエージェントのステータスを確認したり、フォローアップを送信したり、引き継いだりできます。
GitHub接続
現在、バックグラウンドエージェントはGitHubからリポジトリをクローンし、別のブランチで作業を行い、リポジトリにプッシュすることで、簡単に引き継ぎができるようにしています。
※リポジトリ(および依存リポジトリやサブモジュール)への読み書き権限を付与する必要があります。
ベース環境のセットアップ
より高度なケースでは、環境を自分で設定することもできます。IDEインスタンスがリモートマシンに接続されます。マシンをセットアップし、開発ツールとパッケージをインストールし、すべてがうまくいったらスナップショットを作成します。次に、ランタイム設定を構成します。
- installコマンドはエージェントの起動前に実行され、ランタイム依存関係をインストールします。これは、npm installまたはbazel buildを実行することを意味します。
- ターミナルを使用すると、エージェントの動作中に、Webサーバーの起動やprotobufファイルのコンパイルなどのバックグラウンド プロセスを実行できます。
最も高度なユースケースでは、マシンのセットアップにDockerfileを使用することもできます。Dockerfileを使用すると、システムレベルの依存関係を宣言的に設定できます。コンパイラやデバッガの特定のバージョンをインストールしたり、ベースOSイメージを完全に切り替えたりすることも可能です。ただし、DockerfileはCOPYプロジェクト全体に適用されるべきではないことに注意してください。ワークスペースは自分たちで管理し、適切なコミットをチェックアウトします。スナップショットベースのセットアップと同様に、インストールスクリプトで依存関係のインストールを処理する必要があります。
マシンのセットアップは.cursor/environment.jsonファイルに保存されます。このファイルはリポジトリにコミットするか、ユーザー専用に保存することができます.
起動コマンド
-
install
コマンドを実行した後、マシンを起動し、startコマンドを実行した後、任意のターミナルを起動する。これにより、エージェントが実行されているときに生きているべきプロセスを起動することができます。 -
start
コマンドは省略できることが多い。よくあるケースとしては、開発環境がdockerに依存している場合で、その場合は startコマンドにsudo service docker start
と記述します。 -
terminals
はアプリのコード用だ。これらのターミナルは、あなたとエージェントの両方が利用できるtmuxセッションで実行されます。例えば、多くのWebサイトのリポジトリでは、ターミナルの 1 つにnpm run watch
を指定しています。
Cursor v1の新機能 Jupyter Notebookのエージェント
「Jupyter Notebooks」とは、データ分析や機械学習の分野で広く利用されている開発環境です。
エージェントはJupyter内で複数のセルを直接作成・編集できるようになりました。最初はsonnetのモデルで対応している様子です。
コードの改善,実験と仮説検証の高速化などにに使えそうです。
Cursor v1の新機能 Memories(Beta)
Cursor はプロジェクトごとにAIとの会話履歴を記憶し、後で参照することができます。メモリーはプロジェクトごとに個別に保存され、設定から管理できます。
チャットの履歴参照機能との差別化をしていかないと使いこなすのは難しそうですね…
Cursor Settings>Rulesに画像のような項目があるので、使用する場合いはオンにしてみましょう。
Cursor v1の新機能 より充実したチャット応答
Mermaid図とMarkdown表を同じ場所で生成・表示できるようになりました。
Cursor v1の新機能 新しい設定とダッシュボード
新しいダッシュボードを使用すると、個人またはチームの使用状況分析を表示したり、表示名を更新したり、ツールまたはモデル別に分類された詳細な統計情報を表示したりできます。
いつからあったかわからないけどプレビュー機能
画像の真ん中にある「P」が表示されているところをクリックすると
下記のように表示されます
ただ今のところ完全再現はできていないようです
cursorのプレビューで表示では日本語の位置と画像の位置がおかしいですね
zennで表示だと完璧ですね
最後に
この記事をきっかけにcursorユーザーが増えると幸いです。
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