子育てエンジニアに捧ぐ子どもを喜ばせるためのTips集
はじめに
日々育児、家事と仕事を両立し最新の技術動向もキャッチアップしているパパママエンジニアの皆さまお疲れ様です。
そんな心身ともにぼろぼろな子育てエンジニアのみなさんはPCに向かって作業をしている時間が至福の時となっていることでしょう。
しかし、そんなひと時を邪魔する小さな訪問者が存在するのです。
本記事ではそんなかわいい訪問者を喜ばせてあげるためのTipsをいくつかご紹介します。
対象読者
- 1 ~ 3歳くらいのお子さんを持つエンジニアの方
- 在宅で仕事をすることが多い方
- 最近、仕事部屋に子どもが入ってきて困っている方
- とはいえ、かわいい子どもを喜ばせてあげたい方
sl
コマンド
sl
コマンドはls
コマンドのタイポを矯正するための素晴らしいコマンドです。
MacであればHomebrewでインストールできるので、まだインストールしていない方はインストールしましょう。
brew install sl
実行すると以下のようにSL汽車がターミナルを横切ってくれるはずです。
仕事中の部屋にお子さんが入ってきてしまったとき、このコマンドを実行してみてください。
「ごめんね〜パパは仕事中だから電車さん見たらあっちでママと待っててくれるかな?」
「電車見る〜」
「(ターミナルを表示してslコマンドを実行)」
「電車さん!電車さん!」
「じゃああっちでママと待っててくれるかな?」
「もいっかい見る〜」
🙄
うまくいけばお子さんのご機嫌を損なうことなく、仕事に戻れるでしょう。
うまくいかなかった場合は飽きるまでslコマンドを実行してあげましょう。
また、sl
コマンドは実行中にキー入力を受け付けないので、お子さんがキーボードをはちゃめちゃに叩いても基本的には大丈夫なのも嬉しいポイントです。
sl
コマンドにはオプションがあります。
毎回sl
コマンドだけを実行するのも飽きてしまうので、たまにはオプションをつけて実行してみましょう。
オプションはいくつかありますが試しに-F
オプションをつけて実行してみましょう。
汽車が銀河鉄道のごとく空に消えていくのがわかりますね。
また、うちの子がそうですが仕事中のデスクに居座って無限に電車を求めてくるときは毎回実行するのがめんどくさいので以下のようにリピート実行すると楽です。
repeat 10 sl
ターミナルを分割して複数画面でsl
コマンドを実行するのもおすすめです。
cowsay
コマンド
cowsay
コマンドはお馴染みの牛さんがお話をしてくれるコマンドです。
brew install cowsay
お子さんが電車に飽きてきたらcowsay
コマンドの出番です。ウシさんにお話するようになってきたお子さんにはぴったりです。
cowsay
コマンドにもいくつかオプションがありますが-r
オプションをつけることでアスキーアートがランダム表示になるので「次は何が来るかな~」とお子さんに聞きながら実行することで
ワクワク感が増すことでしょう。
cmatrix
コマンド
お子さんがアルファベットや数字に興味を持ち始めたらcmatrix
コマンドがもしかしたら喜ぶかもしれません。
brew install cmatrix
うちの子はabcが好きすぎて目に入ったアルファベットを何度も叫ぶので、けっこう喜んでます。
興奮して画面を叩いて破壊しそうになるのでそこだけ注意です。
画面に雪を降らす
東京に住んでいるとなかなか自然の雪を見る機会が少ないですよね。本当は自然に触れさせてあげたいと思うのが親のお気持ちです。
でも大丈夫!以下のコマンドをターミナルで実行してみましょう。rubyがインストールされていれば実行することができます。
ruby -e 'C=`stty size`.scan(/\d+/)[1].to_i;S=["2743".to_i(16)].pack("U*");a={};puts "\033[2J";loop{a[rand(C)]=0;a.each{|x,o|;a[x]+=1;print "\033[#{o};#{x}H \033[#{a[x]};#{x}H#{S} \033[0;0H"};$stdout.flush;sleep 0.1}'
もし、お子さんが気に入ってくれたら以下のようなaliasを登録しておくと良いでしょう。
alias snow='ruby -e '\''C=`stty size`.scan(/\d+/)[1].to_i;S=["2743".to_i(16)].pack("U*");a={};puts "\033[2J";loop{a[rand(C)]=0;a.each{|x,o|;a[x]+=1;print "\033[#{o};#{x}H \033[#{a[x]};#{x}H#{S} \033[0;0H"};$stdout.flush;sleep 0.1}'\'''
# もしくは関数
function snow() {
ruby -e 'C=`stty size`.scan(/\d+/)[1].to_i;S=["2743".to_i(16)].pack("U*");a={};puts "\033[2J";loop{a[rand(C)]=0;a.each{|x,o|;a[x]+=1;print "\033[#{o};#{x}H \033[#{a[x]};#{x}H#{S} \033[0;0H"};$stdout.flush;sleep 0.1}'
}
lolcat
コマンド
lolcat
コマンドは今まで紹介したコマンドと組み合わせることで効果を増大させてくれる非常に強力なコマンドです。
brew install lolcat
とりあえず、sl
コマンドの出力をパイプでつないでlolcat
コマンドに渡して実行してみましょう。
どうでしょう!まるでナイトパレードのような汽車がお子さんを喜ばせてくれるはずです。
lolcat
コマンドはパイプで渡した出力をピカピカのレインボーカラーにしてくれるため、今まで紹介したsl
、cowsay
、cmatrix
コマンドなどと組み合わせて使用することができます。
可能性は無限大なのでいろいろ試してみてください。
VSCode拡張
わたしたちエンジニアが使うツールはターミナルだけではありません。普段使っているVSCodeの画面でもお子さんを喜ばせることができるかもしれません。
vscode-pets
この拡張機能を使えばVSCodeの画面に様々な動物さんたちを召喚することができます。
いろんな種類の動物さんたちを召喚できるのできっとお子さんが気に入る動物さんを見つけることができるでしょう。
ちなみに設定をいくつか変えれるようにもなっているので変更してもいいかもしれません。
{
"vscode-pets.petSize": "large", // 大きければ大きいだけ良い
"vscode-pets.theme": "beach", // 他にも雪景色やお城などが選べる
"vscode-pets.throwBallWithMouse": true, // カチカチしてボール投げれる
"vscode-pets.position": "panel" // サイドのエクスプローラーの位置
}
Bongo Cat Buddy
ただただ猫がかわいいだけの拡張機能
(なお、猫を表示している間Vim拡張のキーバインドがすべて吸われて無効になるという現象が発生しました。)
vscode-vector-aquarium
こういうの
ちなみに作者の方のzenn記事があったので貼っておきます
quackrack-cursor
ちっちゃいけどアヒルさん
なお、コーディングするには邪魔すぎるので実用的ではない
Macのミー文字
お使いのPCがMacであればミー文字の動物さんたちも喜んでくれるかもしれません。
わたしは仕事用とプライベート用でアカウントを2つ分けているのでログイン画面に🐼と👻のプロフィールアイコンが表示されます。
うちの子は最近定期的にぱんださんとおばけさんに挨拶しに来るようになりました。
おわりに
本記事ではわたしたちエンジニアの仕事道具であるPCを使って愛するお子さんを喜ばせるための方法をいくつか紹介させていただきました。
家で仕事をしていると集中したいときやあまり時間がないときに子どもが入ってきて作業の手が止まり、少しイライラしてしまうことがどうしてもあります。
仕事柄しょうがないとも思いますが、こうやって嬉しそうに来てくれるのも今だけかもしれません。
毎回は無理かもしれませんがこうやって嬉しそうに来てくれるうちはなるべく遊んであげたいものですね。
という気持ちを込めて執筆させていただきました。
しかし、子どもというのは気まぐれで飽きっぽい生き物です。だいたい、喜ぶかなと思って買ってあげたおもちゃは見向きもしないことが多いでしょう。
なので、なるべく手当たり次第にまとめてみたのでお子さんが仕事部屋を訪れるようになったらぜひ試してみてください。
(ちなみにうちの子がはまったのはslとミー文字の🐼くらいです。なんなら🐼が一番好きです。いろいろ見せてみましたがそんなもんです。)
今回は以上です🐼
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